こんにちは。

 

今回は前回紹介した冠詞「a/an」の続き、

 

冠詞「the」について書こうと思います。

 

 

色々な用法がありそうで日本人を困らせる言葉である「the」ですが、

 

実はそのコアイメージはいたってシンプルなものです。

 

それは「特定する」という働きです。

 

※ちなみに「the」は元々「that」から生まれました。

つまり何かを「指し示す」言葉ですね。

 

 

例えば皆さん、いきなりですが、

 

「俺、本が好きなんだよね。」

(I like books.)

 

と私から言われても、

 

「ふ~ん(@_@)そうなんだ」

 

と私の発言の意図は分かりますよね。

 

 

しかし、

 

「俺、その本が好きなんだよね。」

(I like the book.)

 

といきなり私から言われたら

 

「は?(@_@)なんの本?」

 

ってなりますよね。

 

 

つまり、1つ目の「俺、本が好きなんだよね」という「本」は

「本全般」を示している言葉であるのに対して、

 

2つ目の「その本」は「私の中だけで特定された本」であり、

皆さんと私との間で「どの本のことを言っているのか」

という「共通認識」がないため、

いきなり言われても困ってしまうわけです。

 

 

「俺昨日book offで本を買ってさ。

(I bought a book at BOOK OFF yesterday.

 

その本は英語の歴史について書かれてて・・・」

 The book is written about…)

 

 

このように、

 

お互いの共通認識の無い1回目の発言の時は、

 

「今からある本についてお話をするよ」と、

 

相手の頭の中に「本の輪郭」を作ってあげなければいけません。

 

それが「a book」です。

 

そして、2回目の発言の時には、

 

相手の頭の中にも「Goは何かの本について話したいんだな」

 

という「共通認識」があるため、「the book」となります。

 

 

このように、「特定する」ということは言い換えれば

 

いきなり言われても分かる「共通認識がある」ということでもあります。

 

 

例えば、よく「the」を使った間違えやすい会話例で、

 

「Do you have the time?」と

 

「Do you have time?」があります。

 

 

「the time」の場合、特定された、

つまりお互いに「共通認識のある時間」ということを指しているため、

 

「Do you have the time?(今何時ですか?)」という意味になりますが、

 

もし「time」だけ、つまり無冠詞で使うと、

 

少し難しい言い方になりますが、

「抽象概念」としての「時間」を表すことになります。

 

簡単に言えばただ漠然と「時間」ということです。

 

よって「Do you have time?(時間ある?)」という意味になるため、

 

街中で女性にこの発言をすると恐らくナンパと捉えられるでしょう。

 

 

また「楽器を演奏する」という文の場合は「the 楽器」というように、

 

必ず「the」を付けると学習しますよね。

 

この日本の学校英語で習う「必ず」は「必ずではない」ことが大半です。

 

日本人が学習しやすいよう、

ある程度の「規則性」を持たせるために

「ルール化」しなければならない教科書の役目も分かりますが、

 

何度も言いますが言語は神様が作った絶対のルールではなく、

 

人の心理や文化や歴史の結晶です。

 

数学の解答のように1つに答えが収まることはまずありません。

 

 

ここではまず、「the 楽器」という解釈から見ていきましょう。

 

先程も行ったように、「the」とは「共通認識」のことです。

 

例えば「ピアノを弾く」と言った時に、

 

その「ピアノ」の色が赤合ったり、

鍵盤が3メートルくらいあったりと、

特殊な形はまず思い浮かびませんよね?

 

「ピアノを弾く」と言われれば、

恐らく黒くて形や鍵盤の長さも決まっている、

「皆が知っているピアノ」を真っ先に思い浮かべるはずです。

 

「ゲーム」などは「かくれんぼ」、

「ニンテンドー3DS」、「ケータイゲーム」など様々な解釈が可能ですが、

 

楽器の場合は「ピアノ」も「ギター」も「フルート」も、

奇抜なロックバンドや紅白歌合戦用に特別に作られた楽器以外、

変わった形は思い浮かびませんよね。

 

つまり、「共通認識がある」ということです。

 

よって、「楽器を弾く」という時は「the 楽器」とするのが一般的です。

 

 

しかし、先程も言った通り、別の解釈の仕方をすれば

必ずしも「the」は付けなくても良いのです。

 

それについても書こうと思ったんですが、

文が長くなるのと本来の「the」の説明からは外れてしまうので、

それはまた機会があった時に(;´∀`)ごめんちゃい

 

 

あと皆さんの身近な例でいくと、

 

「公園」や「駅」にも「the」が付くことが多いですよね。

 

例えば

 

「I went to the park yesterday to see cherry blossoms.」

(昨日公園にお花見しにいったんだよ)

 

みたいに。

 

これも、もし長野市内のとある学校でこの会話を友達とした時、

 

その公園は東京の「日比谷公園」や「代々木公園」を指しているわけではありません。

 

もし長野から外れて

個別に公園名を示したい場合は

「Hibiya Park」など明確に書けばいいだけです。

 

この会話では、

 

「城山公園」とか「臥竜公園」など、(すいません、長野市ネタです)

 

相手も予測出来る、

認識出来るだろう

という解釈のもと発言をしているのです。

 

学校の教科書内に出てくる「公園でサッカーをした」とか

「駅で友達に会った」などの表現では

その人の身近な「公園」や「駅」が想定されていることが多く、

 

相手もその公園や駅が容易に認識出来るだろう、

という解釈のもと「the」が付いていることが多いんですね。

 

ま、これも絶対のルールではありませんよ。

 

「昨日とある公園に行ってさ」などと発言したかったら

 

「I went to a park yesterday」となりますからね。

 

 

ぐお~、なんかもっと色々な表現を元に

「the」を見ていきたかったんですが、

いつの間にかこんな長文になっていまいました( ;∀;)

 

 

でも、英語はコアイメージを

最初にしっかりと理解しておくことが何よりも大切です。

 

そのシンプルなコアイメージから

色々な風に解釈されているだけですからね。

 

と言いつつ、

私も「この言葉はコアイメージからどうつながってるんだ(-_-;)?」

と頭を悩ませることはしょっちゅうです。

 

でもそれについて色々な例文と比べながら考えたり、

 

本を読んでその知識がつながっていくと、

 

そこに面白さを感じるんですね。

 

この「冠詞」については本当に奥が深いので、

また機会を見つけて紹介してきたいと思います。

 

 

今日はこの辺で。