こんにちは。

 

先日、あるクラスで並び替え問題を

やった際にこんなミスがありました。

 

・あなたの家族の写真をいくつか見せて。

→Show me your family of some pictures. ×

→Show me some pictures of your family. 〇

 

このような間違いは多く見受けられます。

 

原因の一つは「日本語の語順と英語の語順を混同している」ことです。

 

恐らく「あなたの家族」という日本語が先に目に入ってきたため

「your family of some pictures」

というようにに並び替えたのでしょう。

 

しかし、

日本語に合わせた語順で英語を作ろうとすると、

間違った解答となってしまいます。

 

以前にも述べた通り、

「英語は重要な情報の後ろから

補足情報を付け足していく言語」です。

 

「見せて」と言っている人が見たいのは

「家族そのもの」ですか?「写真」ですか?

 

どんな家族なのか興味は持っているでしょうが、

あくまでそれが写っている「写真」を要求しているんです。

 

よって大切な情報である「some pictures」が先に来て、

その情報の付け足しとして「of your family」という言葉が

後に続く形が英語の語順です。

 

 

さらに原因の二つ目としては

「『前置詞of』の本質を理解していないこと」にもあります。

 

前置詞についてはいつも私が言っている、

ある「コアイメージ」を元に、

文脈によって意味が多岐に渡るため、

授業中に全てを説明しきるのは難しい品詞です。

 

恐らく皆さんは「of」と聞いたら

「~の」という解釈を持っていると思います。

 

しかし、

やはり何事も「コアイメージ」を

押さえていくことが大切です。

 

例えば

 

・It is kind of you to carry my bag.

→私のバッグを運んでくれるなんてあなたは親切だね。

 

これは中3、もしくは高校生以上で習う文法事項で、

 

「It ~ to …」の中に人の性質や性格などを表す語が来たら、

「for」ではなく「of」を使う

というようにテキストには載っています。

 

この「of」はどう考えても「~の」とは訳せないですよね。

 

 

今回はこの「前置詞のof」について

深く見ていきましょう。

 

まず、

「前置詞of」のコアイメージは「分離と関係」です。

 

バルーンアートで使用する長い風船の端の方を両手で握ると、

「ニョキッ」とその一部が両手の間から出てきますよね?

 

イメージとしてはあんな感じです。

「何かの全体から一部が分離している様子」を表します。

 

しかし、

「分離している」とはいえ

元の風船から千切れたわけではありません。

ギリギリのところでは繋がっていますよね。

「分離しつつも薄い関係性を保っている」のが

「前置詞of」コアイメージです。

 

 

例えばこの例文を見て下さい。

 

・This desk is made of wood.

 

「~から出来ている」という文を作るときに、

「be made of」と表します。

 

これは「from」を入れるか「of」を入れるかが

問われる典型的な問題の1つですが、

「of」のコアイメージを元に考えれば簡単です。

 

皆さんの学校の机も

天板部分は木で作られていると思いますが、

その天板部分は元々は

もちろん「大きな木」だったわけです。

 

その「大きな木」を伐採し、「木材」にし、

さらにそこから一部を切り抜くことによって

皆さんの学校の机の天板が出来ているわけです。

 

分かりますか?

 

「大きな木」から一部が

取り出された(分離した)ことによって

机が出来ていることを表しているので、

「前置詞of」が使われるのです。

 

 

では先ほどの

「It is kind of you to carry my bag.」はどうでしょうか。

 

「バッグを運んでくれるなんてあなたは親切だ」

という文ですが、

 

「kind of you」の部分に注目をします。

 

人間の性格を表す際に、

「あの人は優しい」とか「あいつは意地悪だ」とか

大雑把に一つの形容詞で表すこともありますが、

 

一人の人間に一つの性格というものはあり得ません。

 

皆さんも「家族に対する自分」と

「友達に対する自分」と

「学校の先生に対する自分」と

「Goに対する自分」、

「コンビニの店員に対する自分」は

恐らく違う顔をしていると思います。

 

人間誰しもがその場の状況に合わせた

「仮面」を被って人と接しているのです。

 

よってこの

「It is kind of you to carry my bag.」という文では

「バッグを運んでくれたこと」によって、

あなたの「優しい部分、親切な部分」が切り抜かれ(分離)、

焦点を当てられているから、

「前置詞のof」が使われているのです。

 

「優しいのがあなた全体」ではないのです。

 

「あなたの中の優しさという一部」が

「ニョキッ」っと表されているんですね。

 

 

ここまでが理解出来れば、

一番最初の「Show me some pictures of your family.」

という文も簡単に理解出来ると思います。

 

「前置詞of」のコアイメージは

「分離」と、もう一つは「関係」です。

 

「分離する」ということは当たり前ですが

「分離する前のもの」が存在しないといけません。

そこから「何かと何かのつながり・関係」を

表す文脈でも「前置詞of」は使われます。

 

この「some pictures of your family」を分解してみると、

こんな感じです。

 

「some pictures(いくつかの写真)

of your family(あなたの家族に関係した)

 

「あなたの家族に関係のある写真」、

要するに「あなたの家族の写真」という意味になります。

 

 

ちなみに、余談ですが、

「あなたの家族の写真」は次の2通りで表すことが出来ます。

 

①「a picture of your family」

 

②「your family’s picture」

 

皆さん、それぞれ意味が分かりますか(@_@)?

 

 

①は先ほど見てきたように、

「あなたの家族が写っている写真」を表します。

 

②は「your family’s」と所有格を使って表されていますよね。

よってこの文は「あなたの家族が所有している写真」と一般的には解釈されます。

 

(文脈上、②でも

「あなたの家族が写っている写真」とも解釈出来ますが、

明確に区別するため、

「あなたの家族が写っている写真」を表したい場合は①を使います)

 

 

どうでしょうか?

 

「前置詞」については

学校でも特別に取り上げられることもないため、

 

「in」は「~の中」、

「with」は「~と一緒に」など、

一つの訳を対応させて覚えている人が多くだと思います。

 

しかし、

 

その一つの訳に対応しないものが

次々に出てくると、

「覚えなきゃ・・・( ;∀;)」

と頭を抱えてしまいますよね。

 

もちろん最初は「覚える」ことも大切です。

 

ある前置詞が使われた文をいくつか見ていくと

「ああ、何となくこんな感じで使うんだろ(-_-メ)」と、

その前置詞が持っているニュアンスを

段々と理解出来ることもあるからです。

 

英語は単語が持つ「イメージ」を

膨らませることが大切な言語ですが、

 

この「前置詞」こそ、

英語話者の「心理的イメージ」が凝縮されたものです。

 

なので、

私もレッスン中に「前置詞」が出てくる度に

ちょいちょい小出しに説明したりはするんですが、

全てをガッツリと説明しきることは難しいです。

(もしガッツリ説明したら

「テスト範囲やれや(゚д゚)Go!?」と怒られると思います…。)

 

是非皆さんもこれから「前置詞」に遭遇する度、

「コイツのコアイメージはなんだぁ(゚Д゚;)!?」

と考えてみると、面白いかもしれません。

 

でもやりすぎは良くないですよ(゚Д゚;)

 

皆さんの目の前の目標は

「テストの点数」であり「受験に勝つこと」です。

 

そのためには、

時間が掛かりそうなことは学校の先生や我々講師に遠慮なく聞き、

効率よく勉強を進めることが大切です。

 

 

今日はこの辺で。